森の芸術祭の会場として使用させていただく松原(松林)は毎月(※1)近隣のボランティアの方々によって整備されています。
今までは防風林や防砂のためであったり、綺麗な景観を保つためなどの理由で松原保全活動が行われてきましたが、森の芸術祭を松原のなかで開催させていただく事により、新たに保全活動をやる意義が増えたのではないだろうかと感じています。
それはなぜなら、最近の事ですが保全活動に参加していた芸術祭スタッフがもう何十年も前から保全活動に参加している地域の方から
あんた達が楽しそうな事(森の芸術祭)をやってくれるから、この松原を綺麗にしておこうと思う。
ここは、私が小さい頃よく遊んだ思い出の場所なんだ。
その場所がイベントを通じて多くの方に知ってもらえると保全活動のやりがいを感じて嬉しい。
地元のおじさんよりー
と言っていただけたからです。
私はこの松原を会場にして森の芸術祭を開催させていただくので、保全活動に参加するのは会場整備する事にも繋がるので当然だと思っていました。
むしろ、何十年も松原を守っている地元の方々からすると、小さい頃の思い出が詰まった神聖な場所でもあるので、その松原で芸術祭を開催させていただく事に不満をいただかれないだろうかという心配もありましたが、上のように好意的に受け取っていただけた事がとても嬉しかったので、こちらに書かせていただきました。
森の芸術祭は国内では珍しい屋外の大規模美術展ですが、同時に松原保全活動の意義も創造していきます。
※1 夏場など暑い時期は毎週、保全活動を行なっている地区もあります。