Vol.3 工房かたつむり

こんにちは!
森の美術館 スタッフの溝上です。

今年で7回目を迎える「森の美術館」は、

2024年10月19日(土)10:00 ~ 15:00
福岡県 福津市 宮司浜4-4の松林 にて開催予定です。

現在、作品展示や音楽出演に加えて、イベントのサポートをしてくださるボランティアスタッフを募集しています。

森の美術館2024 案内

今回は、森の美術館に参加していただく出展者の魅力に迫るインタビュー企画の第3弾。

第3弾は、福岡県宇美町にある『 工房かたつむり 』で行われている陶芸くらぶの皆様です。

左:YUKIKOさん 中央:イリベナオヒサさん 右:ななさん

工房かたつむり

福岡県宇美町にある 陶芸家 イリベナオヒサさんの工房。
作品制作を行いながら陶芸くらぶや体験教室をして作品づくりをする人たちの場として提供している。
陶芸くらぶは、2013年から始め、「明るく、楽しく」をモットーに、1人1人のペースと目標を持って作品づくりをしている。

<SNS>
Instagram : @naohisa.iribe

工房かたつむりの代表、イリベナオヒサさんは、3年前から森の美術館に参加していただいています。

今年は、陶芸くらぶに通われている皆さんと一緒に参加していただけるとのことで(5名で参加予定)、私たちは陶芸くらぶが行われている工房にお伺いし、イリベさんとくらぶに通われているななさん、YUKIKOさんの3人に、陶芸を始めたきっかけや作品づくりについて、また森の美術館のことについてお聞きしてきました。

イリベナオヒサ

陶芸家
「記憶をかたちにする事」をテーマとして作品製作を行っている。
2013年から、「工房かたつむり」にて陶芸くらぶを運営している。

<SNS>
Instagram : @naohisa.iribe

工房かたつむりが誕生するまで

陶芸を始めたきっかけを教えてください。

20代後半の頃、高校時代の同級生が陶芸教室を開いており、「ちょっと1回やってみようかな」という気持ちで自分も教室に通い始めたのがきっかけです。それ以来、継続的に陶芸を続けています。

なぜ陶芸くらぶを始められたのですか?

元々、物流業の美術輸送会社で会社員として働いており、陶芸は趣味として楽しんでいました。仕事では美術館の展覧会の準備や作品の運搬を行い、アート作品に触れる機会が多くありました。その中で、自分でもっと作品を作りたいと思うようになりましたが、仕事が忙しくなり、陶芸に費やす時間がほぼなくなってしまいました。

それでも、自分の工房を持ちたいという想いはずっとありました。会社に相談した結果、辞めることを決意し、すぐにこの工房を始めました。「工房かたつむり」で陶芸くらぶを始めてから、ようやく11年が経ちました。

一番の思いは、遠慮せず自分の作りたいものを作ってほしい

陶芸くらぶで一番大事にしていることは何ですか?

陶芸をやっていると、できること・できないことが当然あります。できないことは自分の中で受け止めていかなければなりませんが、それでも、自分が作りたいものを何とかしてでも時間をかけて作りたいという思いがあります。

だからこそ、陶芸くらぶの皆さんにも同じように、自分がやりたいことをやってほしい、作りたいものを作ってほしいと願っています。生徒の皆さんが少しでもやりたいことを実現し、理想に近づけるように、そのお手伝いができればという気持ちでやっています。

「記憶を形に」が作品作りのテーマ

イリベさんの上靴や鍵盤ハーモニカなどの作品のアイデアは、どのように生まれるのでしょうか?

最初に作ったのは鉛筆削りです。
陶芸=器というイメージがあるかもしれませんが、会社を辞めてまで陶芸をやっているので、せっかくなら、できるだけそれ以外のものを作ろうと思って始めました。その時は、具体的にこういうものを作りたいというアイデアはありませんでした。たまたま、鉛筆削りや上靴を作ってみたら面白いと感じた事からそれが自分の大切な作風のひとつになりました。

アイデアが浮かぶように、何か気を付けていることはありますか?

極力、普通の日常を過ごすようにしています。器を作っている方は、食卓のことや誰かにごちそうする場面など、いろいろ考えながら作っていることが多いと思いますが、私は普通の日常を過ごす中で目に入ったものを作るようにしています。写真などは見ずに、頭の中のイメージだけで作ることが多いです。

例えば、鍵盤ハーモニカを作る際には、自分のイメージと本物が正確に一致しているかどうかはわからないまま作っています。写真を見ながら制作すると、どうしても似すぎてしまいますが、本物通りに作ることが必ずしも必要だとは思っていません。少々、自分のイメージと本物の形が異なっていても、自分の記憶の中で形になれば良いと考えています。

森の美術館に参加してみて

イリベさんは3年前から参加してくださっていますが、参加しようと思ったきっかけは何ですか?

長さん(森の美術館の主催者)の熱烈なオファーです。
森の美術館の活動内容やコンセプトを聞いて、やったほうがいいなと思ったからです。

実際参加してみてどうでしたか?

初めて参加したときは知らない作家さんばかりでしたが、参加していくうちに顔なじみになり、そういう方々と知り合えたのが一番大きな出来事でした。今でも関係が続いていて、他の展示会を一緒に開催したりすることもあります。横の繋がりができたことが嬉しかったです。

また、屋外展示を行うことで、皆さん心得ていると思いますが、会場を汚さないようにすることや、木を傷つけないようにすることなど、当たり前のことですが、やっぱり守らないといけないと再認識することができました。

photo:景色

そうですね、参加者の方々がルールを守ってくださるおかげで、森の美術館を毎年開催することができています。ありがとうございます。

最後に、来場者の皆様へのメッセージをお願いします!

やっぱり、参加される皆さんは、自分の作品を立ち止まって見てほしいと思いながら制作していると思うんです。だからこそ、より多くの人に立ち止まって見てもらえたらいいなと思っています。

なな

陶芸家
大学時代に陶芸を始め、15年目。工房かたつむりに通い始めて7年。
個性的な歯の作品をメインに制作している。

<SNS>
Instagram : @ha_to_na_na

美術部という偶然の選択が開いた新しい世界

陶芸を始めたきっかけは何ですか?

大学入学時、運動が苦手だったため、運動以外の部活を探していたところ、美術部があったので入部しました。美術には特別な興味があったわけではありませんでしたが、美術部なら続けられそうだと感じたからです。

そこで初めて陶芸に触れ、大学時代を通じて陶芸を続けることになりました。現在も陶芸を続けており、15年目を迎えています。

「工房かたつむり」と出会って再び創作の道へ

「工房かたつむり」とはどう出会ったのですか?

就職してからは忙しくて陶芸をする時間がなかなか取れなかったのですが、転職して少し時間ができたときに大学のOB展示会で、陶芸を再開してみようと思いました。そんな時に、たまたまこの陶芸教室の前を通りかかったのです。

初対面でも、先生はたくさん私の話を聞いてくださり、話が弾んでかなり長居してしまいました(笑)「フィーリングで、ここしかない!」と感じ、その日に教室に通うことを決め、それから7年間通っています。

工房かたつむりは、自分を受け入れてくれる場所です。

幅広い作品で陶芸の可能性を伝えたい

なぜ「歯」を作ろうと思ったのですか?

何もアイデアが浮かばないときに、粘土をひたすら握っていました。すると、偶然に歯の形ができて、それを焼いてみたら、「可愛いね、いいね」と周りに言ってもらえて、そこからずっと歯を作り続けています。

すごいですね。なかなかそんな出来事は起こらないですよね。
作品を作る上で、大切にしていることはありますか?

基本的に歯を作っていますが、歯以外のもので様々な方に興味を持って見てもらいたいので、幅広く作品を制作するようにしています。最初に歯の作品に興味を持ってもらい、コップや皿など、陶芸は食器を作ることだけでなく、様々なことができるんだということを伝えたいと思いながら制作しています。

作品作りで一番楽しい瞬間はなんですか?

焼きあがったときに自分の想像通りいったときです。釉薬がツルツルしたり、うまいことつかずに垂れていたりして、想像とちょっと違うな?と思うこともたまにあるんです。だから、想像通りうまく焼きあがったときは楽しくて、心の中でガッツポーズしてます(笑)

森の美術館に参加してみて

3年前に、初めて参加してみてどうでしたか?

ただ並べるだけの展示がほとんどで、それまで展示の仕方について深く考えたことはありませんでした。しかし、会場との調和や見せ方、バランスなど、様々なことを考えるようになりました。これによって、自分の課題を見つけました。

陶芸に限らず、屋外で作品を展示する機会はなかなかないので、広々とした会場を使えることや、様々なジャンルの作品が展示されて見れることは、とても良い経験です。多くの人々や作品と触れ合えるのは、とても素晴らしいことだと思います。

photo:景色

最後にご来場の方へのメッセージお願いします!

作品を通して、多くの人に陶芸ってこんなに幅広いんだなと、陶芸の魅力を知ってもらえるように色々な種類の作品を制作しています。ご来場お待ちしています!

YUKIKO

陶芸家
趣味で陶芸を始め、工房かたつむりに通って10年。
ぐい飲みをメインに器やアクセサリーを制作している。

<SNS>
Instagram : @yukiko_1977623

子供の陶芸体験が導いた新しい趣味

なぜ陶芸を始められたのですか?

陶芸には、昔から興味がありました。でも、始めるきっかけがなかなかなくて。そんな時に、先生の同級生の方の子供と自分の子供が知り合いで、その方同級生の方に、「陶芸をやっている人がいるよ」と教えてもらいました。それを聞いて、興味が湧いたので、一度体験してみようと思いました。

ちょうどその頃、子供のボーイスカウト活動で陶芸をする企画があり、その時に始めて「工房かたつむり」にやってきて、初めて陶芸を体験しました。実際にやってみると、自分の手で形を変えていく感触が面白く、一気に夢中になりました。

陶芸をずっと続けてこれたのはなぜですか?

なかなか時間が取れず、2年ほど通えない時期もありましたが、先生が「好きな時に来ていいよ」とおっしゃってくださり、特に決まった時間がなく、気軽に通える雰囲気がありました。そのため、無理なく続けられる環境が整っており、私も陶芸を続けることが出来ています。

陶芸で表現する日常の楽しみ

どんな作品を作られているのですか?

お酒が好きなので、ぐい飲み(おちょこ)をメインに、色んな器を作っています。自分で作ったぐい飲みの作品は、自宅でお酒を飲んだりして楽しんでいます。

また、アクセサリーも作っていて、自分で身に着けて楽しんでいます。誰かから「可愛い」と言ってもらえた時は、とても嬉しいです。

森の美術館について

どんな作品を展示する予定ですか?

ウニの殻のようなイメージの植木鉢や箸置きを作っています。植木鉢は、小さいグリーンを飾ってもらえたらなって。

昨年、来場者として来ていただいて、今年は作家として参加していただけるとのことですが、どんなお気持ちですか?

絶対楽しい1日になるだろうなと思っています!
先生から、「今年は陶芸くらぶのみんなで参加しませんか?」とお声がけいただいたときは、「ぜひとも!」と感じました。屋外での展示は、空間が無限に広がり、自然の中で展示できる貴重な機会なので、とても楽しみです。

参加経験のある他の作家さんからは、森の美術館は、1年に1度の何かのお祭りのようなイベントだと伺っているので、お客様や他の作家さんとの交流をたくさん楽しみたいと思っています。

最後にご来場の方へのメッセージお願いします!

作品展示と聞くと、敷居が高いとか難しそうに感じる方もいるかもしれません。しかし、あまり難しいことを考えずに、ただ作品を見て、その場を楽しんでもらえたら嬉しいです。

取材を終えて

今回の取材は約2時間でしたが、その短い時間の中でも、陶芸くらぶの皆さんから慕われるイリベさんの温かい人柄が強く伝わってきました。
工房かたつむりの雰囲気は、イリベさんの人柄がそのまま表れたようなとても温かい場所で、陶芸くらぶの皆さん一人一人の個性を尊重しながら丁寧にサポートする姿が印象的でした。個性を尊重してくれるからこそ、イリベさんの作品をはじめ、陶芸くらぶの皆さんの作品も唯一無二の作品ばかりでとても面白く、見ていてワクワクし、「なぜこれを作ったんだろう?」と興味をそそられるものばかりでした。

イリベさんは、陶芸くらぶの皆さんの自由な発想を後押しする伴走者のような存在だと感じました。

今後も、ここでどんな作品が生まれるのかとても楽しみです。
森の美術館での展示も楽しみにしています!

イリベさん、ななさん、YUKIKOさん、
お忙しい中、貴重なお時間を本当にありがとうございました!

左:YUKIKOさん 中央:イリベナオヒサさん 右:ななさん

工房かたつむり

福岡県宇美町にある 陶芸家 イリベナオヒサさんの工房。
作品制作を行いながら、陶芸くらぶや体験教室をして作品づくりをする人たちの場として提供している。
陶芸くらぶは、2013年から始め、「明るく、楽しく」をモットーに、1人1人のペースと目標を持って作品づくりをしている。

<SNS>
Instagram : @naohisa.iribe

森の美術館HP 紹介ページ
工房かたつむり 案内

森の美術館では、今年の出展作家やサポートスタッフを募集しております。
皆様のご参加をお待ちしています。

森の美術館2024 案内

<取材・文章・撮影> いとぐち株式会社

vol.2 Lr’m(リリム)

こんにちは!
森の美術館 スタッフの溝上です。

今年の森の美術館は、2023年11月12日(日)

過去のイベントの様子はこちら

今回は、出展者の魅力に迫るインタビュー企画の第2弾です!

第2弾は、Lr’m(リリム)さん!

Lr’m (リリム)

写真家。
福岡県にて、花・植物・昆虫・風景など、自然の写真を中心に撮影し活動中。

<SNS>
Instagram : @lrm_world

今回、私たちはLr’m(リリム)さんのご自宅で、撮影のこと、カメラを始めたキッカケや被写体の中心になっている自然のお話などをお聞きしてきました。

カメラを始めたきっかけ

カメラを始めたのはいつ頃ですか?

私が幼い頃から、祖父が盆栽をずっとやっていて、自宅の庭一面に盆栽がありました。その影響で私も苔が好きになりました。
屋久島の「苔むす森」って『もののけ姫』の舞台のモデルになった場所があるんです。17年前にその苔を撮影するためにカメラを購入しました。初めての1人旅でした。

そこからどのように写真家活動を始められたのですか?

初めは風景写真を中心に、夕景写真を撮るために色々な場所へ行っていました。
10年前に海外の写真共有サイトに写真を提出したんです。審査があり、審査に通れば1ヶ月に何枚か提出できるようなところで。海外のサイトなので、海外の方の写真を見るから、私の写真も海外寄りで。色合いや幻想的な写真は、海外の人のほうが好きなんじゃないかと思っています。

そうやって、写真共有サイトやInstagramに写真を公開していくうちに、色々な方からお声がけいただくようになり、15年前ぐらいから個展をやったりしています。

被写体は、大好きな自然

初めの頃から今のような花の写真だったのですか?

初めは風景写真が中心で、夕日の写真を撮りに行くことがほとんどでした。
それから昆虫や虫などの小さな生き物の写真を撮りたくなり、今のような花の写真は9年前ぐらいからです。

子供の頃から自然がずっと好きで、1人で森に出かけたり、山に出かけたりして、自然との対峙をしていました。そんな風に生きていたので、ちょっと変わった子だったのかもしれません。色々な木の種や草の種を服に付けたまま帰宅して、よく怒られていました(笑)
そういうのもあって、自分が撮る写真は自然が多いんです。

Lr’mさんのInstagramでは幻想的な花の写真が特徴的ですが、このような写真を撮り始めたきっかけは何ですか?

6年前の福岡市で開催されたアジア芸術祭です。
その際に、レントゲン技師の方が撮られるX線写真と呼ばれるものがありました。
その作品に心を打たれ、私もやってみたい!と。でも、X線は家にはないし、売ってるものでもないし、それで、どうやったらこの写真が撮れるのかな?と探求心が湧いてしまって。
今は、押し花を作り始め、それを使ってレントゲン写真に挑戦しています。

レントゲン写真はSNSに掲載しておらず、個展だけでの公開にしているので、ぜひ写真を見に遊びにきてください!

探究心から身についた写真の技術

そういった写真の技術はどうやって学ばれたのですか?

独学です。教室には一切通わずに、そういうのに一切通わずに本能でしか生きていけない人で(笑)
自分の感覚で生きていきたかったので、自分でカメラをカチャカチャと調整しながら、とにかく動かして、全部独学で身に付けました。

全部独学はすごいですね。

ある意味オタクって言われます。
興味を持ってやり始めると、ついぐーっと入り込んじゃうんで、多分オタクなんでしょうね(笑)
自分の本能でなんでもやりたくて。自分の写真は、写真というよりアートなので、本能でいいと思うものを作り上げている感じです。

撮影のこだわり

沢山のカメラとレンズ、機材の数がすごいですね。
この中から使うものは、どのように選んでいるのですか?

人を撮る時は、その方に1回会わせてもらいます。
その方の雰囲気とお話を聞いて、その方に合うようにレンズやカメラを考えています。

キリっとしてる人には、キリっと系のカメラとレンズとか、柔らかいプロフィール写真を撮ってくださいって言われた時は、 柔らかいレンズとか光のレンズを使っています。

花の写真は、Nikonのこのレンズがほとんどです。

instagramで写真を拝見させていただいたのですが、すごいですね。合成かと思いました。

よく言われます(笑)
写真の加工はしていなくて、色は自分で光を当てて作っています。理想の色を作るために、セロファンを使って試行錯誤しながらやっています。

色を作るのは、自分で身近にできるものを使っていて、写真というより研究みたいな感じですかね。
どんどん探求心から、こんな風にしたらどうなるんだろう?どうするのが面白いかな?と気になって次々と試していくような感じです。

自分の感動を写真で伝えたい

写真をやっていて楽しい、嬉しいと感じるのはどんな瞬間ですか?

自分の写真を見て、癒される、元気になる、イライラしてたのが良くなった、など言ってもらえた時です。
その言葉が励みになって、じゃあ、また写真撮りに行ってその時の感動をみんなに伝えたいと思いながら、撮影をしています。

写真を撮っている時、感動しながら泣いちゃうこともあるんです。「自分が感動して撮った写真は、他の人にも感動が伝わるんだな」と嬉しくなります。

森の美術館について

森の美術館に参加しようと思ったきっかけは何ですか?

お友達のKINOPI→S (キノピーズ)さんからお声かけてもらいました。
参加されている作家さんたちがゆっくり過ごしているのがとても良かったよって。『一緒に森でピクニックしない?』って言われました(笑)

確かに。そういう雰囲気ですね。

私はのんびりと過ごしたり、色々な作家さんや植物がお好きな方のお話を聞くのが好きなんです。
色々な方と出会って、そこからご縁が繋がっていくのだったら、参加させてもらいたいなと思いました。人の繋がりから繋がりができて輪が広がっていくのが嬉しいので、輪を広げに行きたいです。

KINOPI→S (キノピーズ)さんとは、どういった出会いだったんですか。

アジア美術館でのグループ展です。私は写真を出展していて、その際にKINOPI→S (キノピーズ)さんも出展されていました。今飼っているワンちゃんをモチーフにした作品を作ってもらったりして、仲良くさせていただいています。

森の美術館ではどういった写真を展示する予定ですか?

森の美術館の会場は松林なので、自然や動物の写真を展示する予定です。阿蘇の方で撮ったウシさん、親子の馬さん。また、ヤドカリの写真などを展示予定です。

森の美術館で展示する写真もSNSには公開していないので、ぜひ見に遊びに来てください。

Lr’mさんのお写真

最後に

「森の美術館」来場者の方に向けてメッセージをお願いします!

人との出会いを大切にしたいと思ってるので、お気軽に声をかけてもらえたら嬉しいです!
声をかけてもらいたいし、写真も撮ります。普段、お子さんに結構声かけるんです。撮らせてくださいって!撮って印刷して、郵送で送ったりとかしてるんです。
なので、たくさん気軽に声かけてもらって、写真も撮りに行くのが楽しみです!お待ちしています。

Lr’m(リリム)さん、お忙しい中
貴重なお時間を本当にありがとうございました!

Lr’m (リリム)

写真家。
福岡県にて、花・植物・昆虫・風景など、自然の写真を中心に撮影し活動中。

<SNS>
Instagram : @lrm_world

森の美術館HP 作家紹介ページ

<2023年 出展スケジュール>

8月8日〜20日夏休み企画 昆虫写真展福岡市 旧福岡県公会堂貴賓館
10月1日〜31日写真展大野城市 ボタニカルクローバー
11月12日森の美術館福岡 福津市宮地浜の松林

森の美術館では、今年の出展作家やサポートスタッフを募集しております。
皆様のご参加をお待ちしています。
詳しくはこちら

<取材・撮影> いとぐち株式会社

vol.1 KINOPI→S (キノピーズ)

こんにちは!
森の美術館 スタッフの溝上です。

森の美術館が、2023年11月12日(日)に開催決定しました!
次回の開催で6回目を迎えます。

過去のイベントの様子はこちら

今回は、森の美術館を一緒に創っていってくださる作家さんの皆様の魅力をもっと知っていただきたい!ということでご紹介していきたいと思います。

第1弾は、KINOPI→S さん!

KINOPI→S (キノピーズ)

福岡県で、「ドウブツのアクセサリー」を中心にレリーフ・人形・イラスト・雑貨などを制作。

<SNS>
Twitter : @kinopi_arinko
Instagram : @kinopi_s.mami
facebook : @mayumi.kinoshita

今回、私たちが訪問したのは、ファンタジーでメルヘンな世界観がギュッと詰まった、KINOPI→Sさんのご自宅兼アトリエにお邪魔しました。
KINOPI→Sさんの作品のこと、森の美術館のこと、お話をうかがってきました。

この空間が作品のような素敵なアトリエですね。

ありがとうございます。この部屋は、元々は主人の趣味のものが置いてあったんですが、リフォームするときに私のアトリエに変更しました。

作品の始まり

たくさんの作品がありますが、こういったものはいつ頃から始められたんですか?

色々な物づくりは子供の頃から大好きで、今に続いていますが、現在メインで制作しているクレイアートを始めて15年になります。

※クレイアートとは、粘土を使って作品を創作するアート

長いですね。きっかけは何ですか?

軽量粘土に出会ったのは、福岡アジア美術館で開催されたワークショップです。この素材がとても気に入り、元々持っていたパーツなどを組み合わせて動物の顔のアクセサリーを作ってみた事がきっかけです。

ギャラリーを巡って営業、作家の道へ

初めのころはどんな作品だったのですか?

KINOPI→Sとしての最初の作品は、ビーズアクセサリー・レジンアクセサリー・バッグ等の手作り雑貨でした。

そこからどのように作家活動を始められたのですか?

九産大芸術学部時代の同級生が、宗像市の神湊で開催されたアートイベントに誘ってくれたのがはじめです。
その後、色々な福岡のイベントに参加していました。

東京で活動を始めたきっかけは何ですか?

2014年に主人の転勤で東京に行くことになりました。活動エリアを広げる良い機会と思い、作品のカタログ(写真集)・作品・名刺を持って都内のギャラリーをまわってみました。

すごくアクティブですね。

いえいえ。皆さんに自分の作品を見ていただきたい一心でした。

ギャラリーの営業から始まったんですね。

はい。最初は、断られる事も何度かありましたが、皆さんとても親切で、「うちではだめだけど、ここはいいんじゃない?」などと、他のギャラリーを紹介していただきました。
高円寺のギャラリーがスタートで、そこから口コミやSNSを通して色々なお声がけをしていただきました。

珍しい分野ですよね。独学で身につけられたのですか?

この技法は完全にオリジナルです。ただ、作品の幅を広げるために、以前から気になっていた球体関節人形の勉強をするために、東京・原宿にある日本創作人形学院に通いました。
体の仕組みや骨格等も学び、作品のカタチも変わっていきました。

作品は子供のよう

作品を作る上で大切にしていることはありますか?

もうとにかく、皆さんに楽しんでもらいたいんです。一時期、時間に追われて、もう数だけこなしてたんですが、やっぱり作品にそれが出ちゃうんですよね。
傍から見たらおかしいと思いますが、最近はこうやって話しかけながら作ってるんです。

それって、その作品1つ1つに魂を吹き込んでいるようなことですよね。

そうですね。尻尾(しっぽ)の角度これでいい?目はここでいい?こう言いながら、お人形遊びみたいに作品作りをしています。
こうやって丁寧に会話しながら作ることで、可愛い顔になるというか。数量の事ばかり考えて作っていた子達は何故か不機嫌な顔に見えるんです。

なるほど。作品のアイデアはどのように生まれるんですか?

最初は、お話を作る事が多いです。漫画家さんで言うネームみたいな。実際に立体化してイメージが違う場合は修正しながら仕上げます。
頭の中にまだまだたくさんアイデアはありますが、手が追いつきません(笑)

今後の夢や目標を教えてください。

これからも変わらずに、このまま、皆さんと楽しく。うちの子たち(作品)を可愛がってくださればそれで充分です。皆さんに楽しく、面白がってもらっているのが一番嬉しいです。

森の美術館について

森の美術館に参加しようと思ったきっかけは何ですか?

長さん(森の美術館 館長)の熱烈なオファーです。
ずっとお声がけはいただいてはいたんですが、自宅からは遠く、どんなイベントなのか雰囲気がわからなかったので、参加するハードルが高かったんです。
でも、一度参加してみるかなと思い参加してみました。

参加してみてどうでしたか?

想像以上にすごく楽しかったです。
実際に訪れてみると、松林に流れる空気感、言葉にできないほど良かったです。
お客さん、出展者の方、スタッフなど関わっているみんなが楽しんでいる雰囲気が素敵でした。

次の森の美術館では、どのような作品を展示する予定ですか?

こちらのような大きいレリーフ作品を中心に展示する予定です。

その他はどんな作品が見られますか?

フォトプロップスやヘッドドレスを持っていきます。こうやって写真を撮ってもらえるように。

面白いですね。大人も子供も楽しめると思います。

ですよね。個展の時も毎回人気のアイテムになっています。皆さんに楽しんでもらえるのが一番。美術展示って敷居が高く感じる方もいらっしゃる様ですが、気軽に楽しんでほしいです。

最後に

「森の美術館」来場者の方に向けてメッセージをお願いします!

もうとにかく気持ちいい空間です。楽しいのは絶対間違いないので、会場で、その空気感を感じていただきたいです。
面白い作品をいっぱい持っていきます!お待ちしています!

取材を終えて

作品作りを心から楽しまれていて、それがお客様に伝わっている。
KINOPI→Sさんの作品への愛が本当に伝わる取材でした。

KINOPI→Sさん、お忙しい中
貴重なお時間を本当にありがとうございました!

KINOPI→S (キノピーズ)

福岡県で、「ドウブツのアクセサリー」を中心にレリーフ・人形・イラスト・雑貨などを制作。

<SNS>
Twitter : @kinopi_arinko
Instagram : @kinopi_s.mami
facebook : @mayumi.kinoshita

森の美術館HP 作家紹介ページ

<2023年 出展スケジュール>

10月24日~30日まるごと猫フェスティバル2023福岡県福岡市博多区
博多阪急
11月12日森の美術館福岡県福津市宮地浜
松林
11月18日~19日二人展「ポルカドット」福岡 
カラフルプティッグモア
12月16日~17日アイランドアイ•ハンドメイド&雑貨フェスタ福岡 
アイランドシティフォーラム
12月20日~24日第4回 My・クリエイティブドール展神奈川県横浜市
横浜みなとみらいギャラリー

<2024年 出展スケジュール>

1月23日〜28日企画展「光」福岡県福岡市中央区警固
トレザイール
2月23日〜3月3日第18回 和(なごみ)の創作人形
『倉敷ひいな〜雛遊〜展』
岡山県 倉敷美観地区 
ギャラリー十露
4月3日〜7日個展「モリ2024•クスノキノシタ」福岡県福岡市中央区赤坂
ギャラリーkusunoki
10月4日〜6日個展「モリ2024•テンシノヒ」東京都高円寺
自由帳ギャラリー

森の美術館では、今年の出展作家やサポートスタッフを募集しております。
皆様のご参加をお待ちしています。
詳しくはこちら

<取材・撮影> いとぐち株式会社