vol.2 Lr’m(リリム)

こんにちは!
森の美術館 スタッフの溝上です。

今年の森の美術館は、2023年11月12日(日)

過去のイベントの様子はこちら

今回は、出展者の魅力に迫るインタビュー企画の第2弾です!

第2弾は、Lr’m(リリム)さん!

Lr’m (リリム)

写真家。
福岡県にて、花・植物・昆虫・風景など、自然の写真を中心に撮影し活動中。

<SNS>
Instagram : @lrm_world

今回、私たちはLr’m(リリム)さんのご自宅で、撮影のこと、カメラを始めたキッカケや被写体の中心になっている自然のお話などをお聞きしてきました。

カメラを始めたきっかけ

カメラを始めたのはいつ頃ですか?

私が幼い頃から、祖父が盆栽をずっとやっていて、自宅の庭一面に盆栽がありました。その影響で私も苔が好きになりました。
屋久島の「苔むす森」って『もののけ姫』の舞台のモデルになった場所があるんです。17年前にその苔を撮影するためにカメラを購入しました。初めての1人旅でした。

そこからどのように写真家活動を始められたのですか?

初めは風景写真を中心に、夕景写真を撮るために色々な場所へ行っていました。
10年前に海外の写真共有サイトに写真を提出したんです。審査があり、審査に通れば1ヶ月に何枚か提出できるようなところで。海外のサイトなので、海外の方の写真を見るから、私の写真も海外寄りで。色合いや幻想的な写真は、海外の人のほうが好きなんじゃないかと思っています。

そうやって、写真共有サイトやInstagramに写真を公開していくうちに、色々な方からお声がけいただくようになり、15年前ぐらいから個展をやったりしています。

被写体は、大好きな自然

初めの頃から今のような花の写真だったのですか?

初めは風景写真が中心で、夕日の写真を撮りに行くことがほとんどでした。
それから昆虫や虫などの小さな生き物の写真を撮りたくなり、今のような花の写真は9年前ぐらいからです。

子供の頃から自然がずっと好きで、1人で森に出かけたり、山に出かけたりして、自然との対峙をしていました。そんな風に生きていたので、ちょっと変わった子だったのかもしれません。色々な木の種や草の種を服に付けたまま帰宅して、よく怒られていました(笑)
そういうのもあって、自分が撮る写真は自然が多いんです。

Lr’mさんのInstagramでは幻想的な花の写真が特徴的ですが、このような写真を撮り始めたきっかけは何ですか?

6年前の福岡市で開催されたアジア芸術祭です。
その際に、レントゲン技師の方が撮られるX線写真と呼ばれるものがありました。
その作品に心を打たれ、私もやってみたい!と。でも、X線は家にはないし、売ってるものでもないし、それで、どうやったらこの写真が撮れるのかな?と探求心が湧いてしまって。
今は、押し花を作り始め、それを使ってレントゲン写真に挑戦しています。

レントゲン写真はSNSに掲載しておらず、個展だけでの公開にしているので、ぜひ写真を見に遊びにきてください!

探究心から身についた写真の技術

そういった写真の技術はどうやって学ばれたのですか?

独学です。教室には一切通わずに、そういうのに一切通わずに本能でしか生きていけない人で(笑)
自分の感覚で生きていきたかったので、自分でカメラをカチャカチャと調整しながら、とにかく動かして、全部独学で身に付けました。

全部独学はすごいですね。

ある意味オタクって言われます。
興味を持ってやり始めると、ついぐーっと入り込んじゃうんで、多分オタクなんでしょうね(笑)
自分の本能でなんでもやりたくて。自分の写真は、写真というよりアートなので、本能でいいと思うものを作り上げている感じです。

撮影のこだわり

沢山のカメラとレンズ、機材の数がすごいですね。
この中から使うものは、どのように選んでいるのですか?

人を撮る時は、その方に1回会わせてもらいます。
その方の雰囲気とお話を聞いて、その方に合うようにレンズやカメラを考えています。

キリっとしてる人には、キリっと系のカメラとレンズとか、柔らかいプロフィール写真を撮ってくださいって言われた時は、 柔らかいレンズとか光のレンズを使っています。

花の写真は、Nikonのこのレンズがほとんどです。

instagramで写真を拝見させていただいたのですが、すごいですね。合成かと思いました。

よく言われます(笑)
写真の加工はしていなくて、色は自分で光を当てて作っています。理想の色を作るために、セロファンを使って試行錯誤しながらやっています。

色を作るのは、自分で身近にできるものを使っていて、写真というより研究みたいな感じですかね。
どんどん探求心から、こんな風にしたらどうなるんだろう?どうするのが面白いかな?と気になって次々と試していくような感じです。

自分の感動を写真で伝えたい

写真をやっていて楽しい、嬉しいと感じるのはどんな瞬間ですか?

自分の写真を見て、癒される、元気になる、イライラしてたのが良くなった、など言ってもらえた時です。
その言葉が励みになって、じゃあ、また写真撮りに行ってその時の感動をみんなに伝えたいと思いながら、撮影をしています。

写真を撮っている時、感動しながら泣いちゃうこともあるんです。「自分が感動して撮った写真は、他の人にも感動が伝わるんだな」と嬉しくなります。

森の美術館について

森の美術館に参加しようと思ったきっかけは何ですか?

お友達のKINOPI→S (キノピーズ)さんからお声かけてもらいました。
参加されている作家さんたちがゆっくり過ごしているのがとても良かったよって。『一緒に森でピクニックしない?』って言われました(笑)

確かに。そういう雰囲気ですね。

私はのんびりと過ごしたり、色々な作家さんや植物がお好きな方のお話を聞くのが好きなんです。
色々な方と出会って、そこからご縁が繋がっていくのだったら、参加させてもらいたいなと思いました。人の繋がりから繋がりができて輪が広がっていくのが嬉しいので、輪を広げに行きたいです。

KINOPI→S (キノピーズ)さんとは、どういった出会いだったんですか。

アジア美術館でのグループ展です。私は写真を出展していて、その際にKINOPI→S (キノピーズ)さんも出展されていました。今飼っているワンちゃんをモチーフにした作品を作ってもらったりして、仲良くさせていただいています。

森の美術館ではどういった写真を展示する予定ですか?

森の美術館の会場は松林なので、自然や動物の写真を展示する予定です。阿蘇の方で撮ったウシさん、親子の馬さん。また、ヤドカリの写真などを展示予定です。

森の美術館で展示する写真もSNSには公開していないので、ぜひ見に遊びに来てください。

最後に

「森の美術館」来場者の方に向けてメッセージをお願いします!

人との出会いを大切にしたいと思ってるので、お気軽に声をかけてもらえたら嬉しいです!
声をかけてもらいたいし、写真も撮ります。普段、お子さんに結構声かけるんです。撮らせてくださいって!撮って印刷して、郵送で送ったりとかしてるんです。
なので、たくさん気軽に声かけてもらって、写真も撮りに行くのが楽しみです!お待ちしています。

Lr’m(リリム)さん、お忙しい中
貴重なお時間を本当にありがとうございました!

Lr’m (リリム)

写真家。
福岡県にて、花・植物・昆虫・風景など、自然の写真を中心に撮影し活動中。

<SNS>
Instagram : @lrm_world

森の美術館HP 作家紹介ページ

<2023年 出展スケジュール>

8月8日〜20日夏休み企画 昆虫写真展福岡市 旧福岡県公会堂貴賓館
10月1日〜31日写真展大野城市 ボタニカルクローバー
11月12日森の美術館福岡 福津市宮地浜の松林

森の美術館では、今年の出展作家やサポートスタッフを募集しております。
皆様のご参加をお待ちしています。
詳しくはこちら

<取材・撮影> いとぐち株式会社

vol.1 KINOPI→S (キノピーズ)

こんにちは!
森の美術館 スタッフの溝上です。

森の美術館が、2023年11月12日(日)に開催決定しました!
次回の開催で6回目を迎えます。

過去のイベントの様子はこちら

今回は、森の美術館を一緒に創っていってくださる作家さんの皆様の魅力をもっと知っていただきたい!ということでご紹介していきたいと思います。

第1弾は、KINOPI→S さん!

KINOPI→S (キノピーズ)

福岡県で、「ドウブツのアクセサリー」を中心にレリーフ・人形・イラスト・雑貨などを制作。

<SNS>
Twitter : @kinopi_arinko
Instagram : @kinopi_s.mami
facebook : @mayumi.kinoshita

今回、私たちが訪問したのは、ファンタジーでメルヘンな世界観がギュッと詰まった、KINOPI→Sさんのご自宅兼アトリエにお邪魔しました。
KINOPI→Sさんの作品のこと、森の美術館のこと、お話をうかがってきました。

この空間が作品のような素敵なアトリエですね。

ありがとうございます。この部屋は、元々は主人の趣味のものが置いてあったんですが、リフォームするときに私のアトリエに変更しました。

作品の始まり

たくさんの作品がありますが、こういったものはいつ頃から始められたんですか?

色々な物づくりは子供の頃から大好きで、今に続いていますが、現在メインで制作しているクレイアートを始めて15年になります。

※クレイアートとは、粘土を使って作品を創作するアート

長いですね。きっかけは何ですか?

軽量粘土に出会ったのは、福岡アジア美術館で開催されたワークショップです。この素材がとても気に入り、元々持っていたパーツなどを組み合わせて動物の顔のアクセサリーを作ってみた事がきっかけです。

ギャラリーを巡って営業、作家の道へ

初めのころはどんな作品だったのですか?

KINOPI→Sとしての最初の作品は、ビーズアクセサリー・レジンアクセサリー・バッグ等の手作り雑貨でした。

そこからどのように作家活動を始められたのですか?

九産大芸術学部時代の同級生が、宗像市の神湊で開催されたアートイベントに誘ってくれたのがはじめです。
その後、色々な福岡のイベントに参加していました。

東京で活動を始めたきっかけは何ですか?

2014年に主人の転勤で東京に行くことになりました。活動エリアを広げる良い機会と思い、作品のカタログ(写真集)・作品・名刺を持って都内のギャラリーをまわってみました。

すごくアクティブですね。

いえいえ。皆さんに自分の作品を見ていただきたい一心でした。

ギャラリーの営業から始まったんですね。

はい。最初は、断られる事も何度かありましたが、皆さんとても親切で、「うちではだめだけど、ここはいいんじゃない?」などと、他のギャラリーを紹介していただきました。
高円寺のギャラリーがスタートで、そこから口コミやSNSを通して色々なお声がけをしていただきました。

珍しい分野ですよね。独学で身につけられたのですか?

この技法は完全にオリジナルです。ただ、作品の幅を広げるために、以前から気になっていた球体関節人形の勉強をするために、東京・原宿にある日本創作人形学院に通いました。
体の仕組みや骨格等も学び、作品のカタチも変わっていきました。

作品は子供のよう

作品を作る上で大切にしていることはありますか?

もうとにかく、皆さんに楽しんでもらいたいんです。一時期、時間に追われて、もう数だけこなしてたんですが、やっぱり作品にそれが出ちゃうんですよね。
傍から見たらおかしいと思いますが、最近はこうやって話しかけながら作ってるんです。

それって、その作品1つ1つに魂を吹き込んでいるようなことですよね。

そうですね。尻尾(しっぽ)の角度これでいい?目はここでいい?こう言いながら、お人形遊びみたいに作品作りをしています。
こうやって丁寧に会話しながら作ることで、可愛い顔になるというか。数量の事ばかり考えて作っていた子達は何故か不機嫌な顔に見えるんです。

なるほど。作品のアイデアはどのように生まれるんですか?

最初は、お話を作る事が多いです。漫画家さんで言うネームみたいな。実際に立体化してイメージが違う場合は修正しながら仕上げます。
頭の中にまだまだたくさんアイデアはありますが、手が追いつきません(笑)

今後の夢や目標を教えてください。

これからも変わらずに、このまま、皆さんと楽しく。うちの子たち(作品)を可愛がってくださればそれで充分です。皆さんに楽しく、面白がってもらっているのが一番嬉しいです。

森の美術館について

森の美術館に参加しようと思ったきっかけは何ですか?

長さん(森の美術館 館長)の熱烈なオファーです。
ずっとお声がけはいただいてはいたんですが、自宅からは遠く、どんなイベントなのか雰囲気がわからなかったので、参加するハードルが高かったんです。
でも、一度参加してみるかなと思い参加してみました。

参加してみてどうでしたか?

想像以上にすごく楽しかったです。
実際に訪れてみると、松林に流れる空気感、言葉にできないほど良かったです。
お客さん、出展者の方、スタッフなど関わっているみんなが楽しんでいる雰囲気が素敵でした。

次の森の美術館では、どのような作品を展示する予定ですか?

こちらのような大きいレリーフ作品を中心に展示する予定です。

その他はどんな作品が見られますか?

フォトプロップスやヘッドドレスを持っていきます。こうやって写真を撮ってもらえるように。

面白いですね。大人も子供も楽しめると思います。

ですよね。個展の時も毎回人気のアイテムになっています。皆さんに楽しんでもらえるのが一番。美術展示って敷居が高く感じる方もいらっしゃる様ですが、気軽に楽しんでほしいです。

最後に

「森の美術館」来場者の方に向けてメッセージをお願いします!

もうとにかく気持ちいい空間です。楽しいのは絶対間違いないので、会場で、その空気感を感じていただきたいです。
面白い作品をいっぱい持っていきます!お待ちしています!

取材を終えて

作品作りを心から楽しまれていて、それがお客様に伝わっている。
KINOPI→Sさんの作品への愛が本当に伝わる取材でした。

KINOPI→Sさん、お忙しい中
貴重なお時間を本当にありがとうございました!

KINOPI→S (キノピーズ)

福岡県で、「ドウブツのアクセサリー」を中心にレリーフ・人形・イラスト・雑貨などを制作。

<SNS>
Twitter : @kinopi_arinko
Instagram : @kinopi_s.mami
facebook : @mayumi.kinoshita

森の美術館HP 作家紹介ページ

<2023年 出展スケジュール>

10月24日~30日まるごと猫フェスティバル2023福岡県福岡市博多区
博多阪急
11月12日森の美術館福岡県福津市宮地浜
松林
11月18日~19日二人展「ポルカドット」福岡 
カラフルプティッグモア
12月16日~17日アイランドアイ•ハンドメイド&雑貨フェスタ福岡 
アイランドシティフォーラム
12月20日~24日第4回 My・クリエイティブドール展神奈川県横浜市
横浜みなとみらいギャラリー

<2024年 出展スケジュール>

1月23日〜28日企画展「光」福岡県福岡市中央区警固
トレザイール
2月23日〜3月3日第18回 和(なごみ)の創作人形
『倉敷ひいな〜雛遊〜展』
岡山県 倉敷美観地区 
ギャラリー十露
4月3日〜7日個展「モリ2024•クスノキノシタ」福岡県福岡市中央区赤坂
ギャラリーkusunoki
10月4日〜6日個展「モリ2024•テンシノヒ」東京都高円寺
自由帳ギャラリー

森の美術館では、今年の出展作家やサポートスタッフを募集しております。
皆様のご参加をお待ちしています。
詳しくはこちら

<取材・撮影> いとぐち株式会社